視察③ タイ・バンコク

在住日本人が10万人とも言われるタイ・バンコクは食、ショッピング、レジャーと充実した人気の観光都市です。日系企業の駐在員やその家族、加えて地元に根付いている日本人と合わせて巨大な日本人コミュニティーを形成しています。バンコクに進出している日系企業は飲食店、美容室、学習塾、不動産、製造メーカー、IT関係、旅行代理店などほとんどの業種といっても良いほどです。

タイでのキーワードは今年の流行語にもノミネートされている「インバウンド」。外国人観光客を日本へ誘致する際によく使われる言葉ですが、2013年以降、タイ人が日本へ旅行する際のビザが免除されてからタイ人のインバウンド観光客は急増しています。雪見のために北海道を訪れたり、合掌造りの白川郷まで足を延ばすタイ人は珍しくありません。全国有名店のラーメンが食べられるフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」も連日タイ人の来場があるそう。ディープな日本体験をして帰国するタイ人が増え、バンコクでは他の東南アジア諸国に比べ本物の日本に近いクオリティと選択肢が求められていることを感じます。

タイからのインバウンドで大きな流れの一つに「日本ロケ」も挙げられます。インバウンド観光客を誘致したい日本側と日本の現地ロケで今までにないドラマや映画を作りたいタイ側。どちらにとってもメリットがあるこの日本撮影ですが、すでに熊本を舞台にしたタイ日合同製作映画「アリエル王子と監視人」や北九州でロケが行われたタイのテレビドラマ「デビルラバー」などタイメディアで日本の街や風景の露出も増えています。ドラマで見た日本を目指して、ますますインバウンドが増えることは日本にとっても嬉しい限りです。

今回のバンコク視察では「インバウンド」を手がける広告代理店の方と打ち合わせを行いました。タイへ向かっていく「アウトバンド」は視察するという点で興味深いですが、タイでは「インバウンド」にも目を向けてみても良いかもしれません。